ダイイチデンシには広報の部署はあっても、営業部はありません。そのことで数多くの受注を取り逃がしています。また生産台数のノルマもなく、マイペースに作っています。もちろん、メンテナンスのノルマもありません。

生産性は悪いかもしれませんが、物を作る喜びや、それを押し売りをせずに、欲しいと言っていただけるお客様に、全力で対応する誇り、そしてそれを感じられる余白を私たちは大切にしています。

ダイイチデンシは自動で動く装置を作る会社、ロボットやコンベアのラインなど、自動の生産ラインを作る仕事はあっても、自分たちの会社にはそれらがありません。
自分のペースで、ひとつひとつ作る仕事ばかりです。ひたすら同じ作業の繰り返し、そんな仕事はありません。ひとりで作り上げる楽しさ、そして自分のペースを大切にしています。私たちの製品はその分だけ価値があることを信じて。

年間休日は120日（※2024は閏年のため121日）、また土日祝休みを基本にしており、夏季休暇やGW、冬季休暇は連休になるようにしてカレンダーを組んでいます。(ちなみに2023-2024の年末年始休暇は12連休)

また、体調が悪い時も朝にチャットひとつの連絡で休むこともでき、有給休暇も取りやすい雰囲気です。

当たり前じゃないか、と、みなさんは言われるかとしれません。しかし、その当たり前のことができなくなってきたのが、失われた30年と言われるものです。

日本は解雇規制が厳しく、正規スタッフを解雇にすることはほとんどありません。それなのに30年間、これと言った新しい産業も産まれずにジリ貧では正社員とは言え、お給料が上がる、それが当たり前ではなくなっています。さらにこれからは年々重くなるヘビー級の社会保険料がのしかかります。

しかし、働いても働いてもお給料があがらないことでは、希望が生まれません。私たちは成長に翳りが見えるこの国でも、少しずつでも希望があることを大切にして、毎年必ずお給料や賞与があがるように、会社を少しずつ成長させることを成功させています。

キーになるのはMADE IN KYOTOの技術力と対応力、ブランド力。私たちは世界中から問い合わせがある、ニッチではあるが、京都を代表する企業となる、そんな大きな目標を胸に。そう、これまで以上に、私たちは価値のある企業となるために、毎年のお給料と賞与を上げ続けていくことを、小さいながらも確実に達成するべき目標としています。

お金を稼ぐのはとても重要ですが、それだけでは充分ではありません。自分たちの仕事でお客様が喜んでいただいている、その実感があるかないかで、その仕事の楽しさは全然違うでしょう。

私たちが最も大切にしているのは、ダイレクト販売、本当のお客様と向き合って売っていることです。間に代理店などを挟んでいないのは、そこに理由があります。

せっかく一所懸命に開発して作った自社製品、自分たちで宣伝して、購入いただき、納品して、その後はメンテナンスして、また生豆やコーヒー備品を販売して、そのお店が人気になるようサポートする。

また、そこでお聞きできるお客様の声を製品にすぐにフィードバックできます。メンテナンスだけされる会社がよく言われる「また、メーカーにいっておきますよ」とは私たちは言いません。

私たちはメーカーそのもの。お客様はそんな私たちに心から信頼をいただくことがあります。そんな瞬間が、きっとダイイチデンシに入って一番良かった瞬間になるでしょう。何百万円もするマシンを、そのオーナーさんが意を決して買っていただく、そんなありがたみ、あなたにも是非味わっていただきたいです。